今月は”楽しく・正しく・安全に”ヨガを続けるために
「ヨガをする上で大切な心構え」をヨガの教えと共に短く箇条書きにしてお伝えしてみようと思います。
ヨガの実践は正しく行えば心身共に良い影響を与えてくれることが研究でも明らかになっています。無理をして呼吸が止まってしまったり、自分の限界点を超えて身体を痛めてしまうことがないように以下のポイントを大切に行ってみてください。
今回はとくにクラス中に気をつけたいことをテーマにしています✨
ヤマ〜自己制御〜
●アヒムサ(傷つけない)
“無理をしないこと”これが第一原則。
頑張り過ぎて呼吸が止まっていたり、ぐいぐい伸ばそうとして身体を痛めてしまうのはヨガの目的から遠ざかってしまいます。ヨガの本来の目的は痛みを増すことではなく痛みを取り除くこと(身体を楽にすること)にあります。ポーズを行うときは身体の感覚に意識を向けて限界を超えないように気をつけましょう。
●サティヤ(嘘をつかない)
その日の自分の体調を正直に見つめる。ついクラス中は頑張りたくなる気持ちが出てきたりしますが、体調が万全ではない時は自分でブレーキを踏んであげることも良い練習の仕方です◎
●アスティア(比べない)
骨格や柔軟性はひとりひとり違います。同じポーズをとっても、見た目は必ずしも同じにはなりません。
出来ないことではなく、出来ることに集中しよう。
●ブラフマチャリヤ(欲に振り回されない)
エネルギーが偏らないようにしよう。
得意なポーズだけではなく、ニガテだなと思うポーズも楽しく取り組もう。
●アパリグラハ(執着しない)
ポーズの完成度にこだわる必要はない。出来る出来ないに執着せず、それよりも質の良い呼吸を心がけよう。
ニヤマ〜自己調節〜
●シャウチャ(清浄)
常に身体と心をきれいにしておこう。
・身体を動かしじわっと汗を出す
・深い呼吸で体内を浄化
・ネガティブな感情を溜め込まない
・毎日の食事に気を使う
●サントーシャ(満足/感謝)
必要なものはもうすべて足りている。
ヨガができることや健康な身体や心があることに感謝しよう。
●タパス(自分を律する)
もう少し深めたいという向上心と無理をしないという第一原則のあいだで、バランスを見つけよう。
●スヴァディヤーヤ(学ぶ)
マットの上での気づきをマットの外に活かせるようになろう。
●イーシュヴァラ・プラニダーナ(ゆだねる/受け入れる)
今という瞬間に自分をゆだね、変えられるものは変え、変えられないものはあるがままに受け入れよう。
◆第一原則「無理をしない」の補足!!
アーサナ(ポーズ)をすると痛いような、それでいて気持ちの良いような感覚が体内を走ります。この”痛気持ち良い”感覚を常に大事にしてください。
アーサナをとっているときに激しい苦痛を感じたら、それは呼吸とともにゆっくり動けていない、または一気に限界を超えてしまった可能性があります。筋肉や関節は私達の身体の大切な組織です。それらを傷めることなく労わる気持ちを持ってヨガを楽しみましょう!
最後に
ヤマ、ニヤマというのは道徳的な実践になります。
アーサナや呼吸法を練習するのと同時に普段から実践したいヨガの大切な教えです✨
今回はクラス中に気をつけたいことをテーマにしましたが、このヤマ、ニヤマは実のところは普段の生活や人間関係の中で実践しましょうと言われています。人生をテーマとしたヤマ、ニヤマも面白いのでまた別の機会に紹介したいと思います。